「日本維新の会」のバックにいる竹中平蔵...とんでもないやつだよなぁ~。
テレビでは、そういう事について触れないよねぇ~。
藤井聡京都大学大学院教授 facebookより
http://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII
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「日本維新の会」の維新八策、ならびに、
過日発表されたマニフェストをつくりあげた中心人物・
竹中平蔵氏の記事です。
この記事には、彼自身のセリフとして次のような言葉があります。
『私が、若い人に1つだけ言いたいのは、
「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。
「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。
その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。
ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな.』
これは、「最低賃金の撤廃」(要するにベーシックインカム思想)等に見られる
維新の会の政策方針が、一体どのような考え方で作り上げられたのかを
明白に指し示す言葉です。
この言葉に対して強い違和感,さらには「憤り」を押さえきれぬ日本人は
決して少なくはないと思います.
なぜ,この言葉が,多くの日本国民の精神に違和感,あるいは憤りの念をもたらすのか,
それについて簡潔に指摘しておきたいと思います.
①竹中氏は,「貧困」(逆に金持ち)というものが本人の意志の力のみで
回避することも「なる」ことも可能だと想定している.
しかしこの世の実に多くの貧困者は,どれだけ努力をしても
致し方なく貧困になってしまったのが現実である.
②「貧困」なるものは「エンジョイ」できるような生やさしい代物ではない.
貧困は,十分な医療・教育を困難とさせ,「犯罪」の本質的な温床となり,
時に「自殺」すら導く極めて重大かつ深刻な社会問題である.
③竹中氏のこの言葉は,は「貧困者が自らの窮状を公的に訴える活動」は
「成功した人の足を引っ張る行為」にしか過ぎないという前提に立っている.
しかし,貧困者は,貧困という「不正義」を十二分に知り尽くした者であるが故に
「正義の下に貧困という社会問題の解消を公的に訴える活動」を行い得る者である.
しかし,竹中氏は,貧困者はそうした「正義のための活動」を行うことは
100%あり得ないと断ずるものである.これは,世の貧困者の人間の尊厳を,
根底から侮辱するものである.
つまり「口語的」に言うなら,竹中氏はこの世の貧困者に対して
「オマエらはただ単に努力しなかったから貧乏になったんだよ,だから文句を言わねぇで,
勝手に貧乏ライフをエンジョイしてろよ,俺たち金持ちの足ひっぱんじゃねぇぞ」
と言っていると解釈可能だと思われます.
日本には思想信条の自由がありますから,このようにお考えになることそれ自体は
法律違反ではありませんが,当方は,このような思想信条に基づいて政策が展開されることを,
一国民として強く強く否定いたしたいと思います.
そして,多くの日本国民も,こうした政策展開の阻止を願うものと確信いたします.
ついては,総選挙にあたっては,こうした(新自由主義と言われる)思想の
重大な問題点を十二分に把握しておくことが極めて重要であると思われます.
以上,ご参考まで.
竹中平蔵(下)「リーダーは若者から生まれる」